mashu kyoto X アート更鐵 風呂敷「市松小紋」、「丸取小紋」デザインいたしました。

京都の染工場、有限会社馬場染工場様のオリジナルブランド
「mashu kyoto」http://www.mashu-kyoto.com/ 様の新柄、
「市松小紋」と「丸取小紋」のデザインをいたしました。

http://www.mashu-kyoto.com/products/ichimatsukomon.html

http://www.mashu-kyoto.com/products/marutorikomon.html

 

今回は、東京23区内に唯一残る染工場、
「アート更鐵」様 http://www.japan-somemono.net/ とmashu kyotoのコラボレーション企画です。

アート更鐵さんは「生型」(渋紙を柄の模様に沿って切り抜いたもの)を用いて、摺りの技法で1点1点手作業で風呂敷を染めておられます。
馬場染工場さんは、「シルクスクリーン」を用いて、同じく手作業で染色を行っておられますが、アート更鐵さんに比べると、量産性に優れた手法を用いています。

アート更鐵さんに永年大事に保管されてきた、いわゆる「江戸好み」で生型独特の味わいの柄を、馬場染工場さんで染める事でより多くの方に手に取って頂く事ができないか?というのが今回の企画の発端です。

(ここからは若干フランクな文体で制作時の裏話をお伝えいたします。)

まずは更鐵さんに馬場染工場の馬場さんと一緒に伺って、
どんな柄が保管されてるのか?まずは全体像を確認する作業から始めました。
膨大な量でした・・。
昼食休憩を挟みながら、
私はデザイン的な観点から「この柄いい!」「この柄はちょっとね。」、
馬場さんは実際に染色する際の観点から、「これは染められへん!」、「これはキレイにいくわ!」。
そんなやり取りを終日繰り広げ、東京での作業は、柄をカテゴリー毎に分類して、そのまま使えるもの、調整が必要なものに分けてマークし、古いものは移動の際の損傷も考えられるので梱包の打ち合わせをして、あとは京都で作業できる環境を整える事で終了しました。

東京から届いた生型を京都で再度細かく分類して、ざっと床に敷き詰めたり、データ化して画面上で並べて、「どうアレンジしたらこれが新しいモノに出来るのか?」
何度眺めてみてもなかなかに答えは容易に出ませんでした。

「江戸好み」、「東京」、「京都」、違いがある事は分かっていても、「ではどう違うの?」と質問されると
明確に答えられないものに挟まれてしまって、
中間で作ったラフには、今見ると「なんだこれ?」って迷走したデザイン案がたくさんあります。
シルクスクリーンの製版時の技術的な問題にも何度かぶつかってやり直しました。

最終的に、幾何学的な文様と動植物の文様の2種類に大別して、オーソドックスな取り方(レイアウト)の「市松」と「丸取」に、柄を邪魔しない範囲の味付けで変則を入れて組み上がるまでに数ヶ月要してしまいました・・・。

しかし、何度も繰り返し悩んだ上でのデザイン作業のせいか、伝統的な技法の中にある、今では再現が非常に困難な高度な技に直接触れる事が出来ましたし、逆に、現代の技法が先人の方々がどこを改善しようとして産み出したものなのか、そういった「昔の方が凄かった」、「いや、今の方が優れている」という一元的な解釈ではくくりきれないものに関わらせて頂いた事に感謝しております。

既にmashu kyotoのサイトでも、取り扱い店舗さんでも販売開始されていますが、ご好評頂いているとのお話を頂いております。
どこかでお見かけする機会がございましたら是非一度細かい部分までご覧いただけると幸いです。

【テキスタイルデザイン】
CLIENT: 有限会社馬場染工場様、アート更鐵有限会社様
WORKS:Direction, Design,
url : http://www.mashu-kyoto.com/

pagetop